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書斎を飛び出し――悠々日記

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大震災から7ヶ月

 大震災から7ヶ月が経ちました。7回目の黙祷です。
 長いようで短い。あの震災からまだ210日程度しか経っていないのか、という思いの半面、長い夏を越えて延々と気分が晴れない日が続くなあ、という感じがまざりあっています。
 今日、石巻市の避難所がその役目を終えて、閉鎖されたとニュースで流れていました。湊小学校の避難所が最後だったようですが、あの小学校があったあたりの惨状は、本当にすさまじく、今津波被災地の中でも、岩手県筑前高田、同下閉伊郡大槌町と並んで、3大被災地といっても過言ではないでしょう。
 わたしが、そこを訪れたのはちょうど半年前の今日です。つまり4月11日でした。石巻市は現役時代、仙台で勤務したこともあって、よく訪れたなじみ深い町でした。
 その面影がまったくなくなったどころか、町が消え、消失した一帯が、あのあたりだったのです。旧北上川をはさんで、東側に湊小、西側に門脇小があります。
 覚えている方もおいででしょう。お孫さんの高校生と民家で1週間ほど籠もって救助されたおばあちゃんも、この近くでした。1軒の家が焼け落ちただけでも大変なことなのに、全部失われてしまったのです。錆びた焼け野原だけが残っています。
 元通りの町に戻るには10年の歳月は必要でしょう。われわれが、忘れて目を向けなかったら20年以上かかるかもしれません。そうしたことを考えると、やっぱり辛いなあ、と胸が痛みます。
 
by gohenro | 2011-10-11 21:04 | 東日本大震災
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