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書斎を飛び出し――悠々日記

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慎ましやかに新年を

 ことしは、おめでとうは禁句なのでしょうか。どうしてもそう表現したい人もいるでしょうから、無理じいはできないけれど、我ら日本人の忘れやすく、何事も一過性に済ませてしまう国民性を思うと、やっぱり、「使わかった平成」があっていいのかもしれないと思ったりもします。

 新年は、府中市の大国魂神社に参りました。朝10時前、まだ参拝は込んでいません。般若心経の最初をちらっと読んで一礼。穏やかな初詣でした。

 で、夕方、初風呂に行きました。いつも愛用している銭湯へ。サウナで、背中いっぱいに入れ墨ほった40代男性の話に聞き入りました。
 「湾のな、ヘドロも底砂もみんな流されて、そりゃあ、すげえ、底まで透き通って、あんなにきれいな海は初めて見た」
 気仙沼付近に実家があるらしい。
 「牡蠣の養殖なんか、きれいな海水はいいんんじゃないんですか?」と聞き手のおじさん。
 「確かにそうなんだよ。でもな。住宅地を造成するため、山を切り崩して開発するよな。すると、川を通じて海に流れ込む栄養分のある土なんか消えてしまう」
 「なるほど。腐葉土とかその成分が牡蠣の栄養になっていたってわけか。ということは、何年後かに、その悪影響が出るんですか?」
 「ということだよね。それに被災地はモノの値上がりが激しくて。建築資材も何もかも、便乗値上がりがひどくて、被災地は悲鳴をあげてんだ。なんとか政府の手で歯止めをかけてほしいもんだ」
 「そりゃ寒さ厳しくなるってえのに、燃料費もかさんで大変だ。なんとかしてやれねえのかなあ」
 「2月で補助金も打ちきられるから、3・11前後は被災地で自殺者が増えるんじゃないかって、みんな心配してんだよ。年寄り宅に巡回を密にして、ただでさえ孤独なのに、孤独死なんて起きないようにってな」
 深刻な話ですが、銭湯でこんな話が聞けたということに、冒頭の「忘れやすい」国民性の危機感が薄まった気がして、自分自身、身が引き締まりました。新年早々、辛い話で失礼しました。
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by gohenro | 2012-01-01 00:00 | ニュース・ブログ
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