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書斎を飛び出し――悠々日記

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被災地の酒

 わが家にあった愛しの焼酎2本が、昨夜をもってついになくなりました。最後の一滴までありがたく頂戴しました。750ミリリットル入りのその酒は、陸前高田から持ち込まれたものだからです。
 1本目は、津波取材でお世話になったお宅の息子さんが、上京した折、我が家へお土産として持参してくれたもの。たくさん入用なものがあるのだから、そんなご配慮はいいですとご遠慮申し上げたが、持参していただいた。
 もう1本は、小生が陸前高田にそのお宅を訪ねたとき、土産にもたせてもらったもの。これも丁重にお断りしたけれど、「ここに酒を置いておいても、誰も飲むものがいないから無駄になるだけ」と言われて、ずうずうしくもスーツケースに入れてきてしまった。
 わがやに客人が来るたび、
 「これは、津波で町が消えた陸前高田のお酒だよ」と出すと、
 「酒蔵は流されなかったの?」という。
 「そりゃ流されたさ。だから、同じ東北の名産で、陸前高田から運ばれてきたものだよ」
 「へえ、ありがたいお酒ですねえ」とちびりちびり。その最後の一滴がなくなってしまったのだが、液自体より、気持ちがなくなるような寂しさを覚えてしまいました。
 それと、実は、お酒とは別に、ジュースを戴いたのですが、こちらは、陸前高田で被災を免れた工場で作った、それこそプレミアものの果汁で、あまりにもったいなくて、いまだ賞味しておりません。
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by gohenro | 2011-10-13 23:28 | ニュース・ブログ
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